
久松の家
■建築物概要
所在地 :鳥取市
主要用途:住宅
構造規模:木造 2階建て
敷地面積:120.08㎡(約36.4坪)
建築面積:68.73㎡
延床面積:117.09㎡(約35.5坪 ※倉庫を含む)
施工会社:株式会社田中建設
■仕上材料
【外部】
屋根:ガルバリウム鋼板 竪平葺き
外壁:樹脂系左官仕上・杉板
【内部】
床:杉フローリング
壁:珪藻土塗り
天井:杉板張り
■コメント
鳥取市の中心街に近く、狭小な住宅地が密集する地域に建つ住宅です。建築主は生家と隣り合わせに建っていた3階建ての住まいに暮らしていましたが、これからセカンドライフを迎えるにあたり、1階を中心とした生活への変化を望まれました。
当初はリノベーションを模索されていましたが、検討の末、長く暮らした住まいを生家と共に取り壊し、2棟分の敷地を使った建て替えを決意されました。
2棟分の敷地とはいえ、駐車スペースを考慮すると敷地面積には余裕が少なく、床面積を有効に活用できる計画が求められました。そのため、この住まいでは廊下を作らず、動線の中に洗面所や書斎コーナーを取り込んだプランとしました。
1階にはLDKと寝室、水廻りを配置し、上下階の移動は最小限に暮らすことができます。なお、寝室はLDKと隣接する畳敷きのスペースとして計画しました。ベッドが常設されないため、寝る以外にも様々な用途での使用が期待されます。
2階はゲストルーム×2室に加えて洗面所とトイレを備え、家族の帰省・将来の同居に対応しました。また、かつての生家 2階から見えた眺望を引き継ぎ、書斎コーナーの大きな開口からは久松山を望むことができます。
この住まいは長期優良住宅の認定を取得し、高い耐震性能・断熱性能・維持管理性能を備えています。次世代への継承も見据え、将来にわたって安心して暮らして頂ける住まいとなりました。