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繋ぐ ~生家を住み継ぐリノベーション~
■建築物概要
所在地 :鳥取市
主要用途:住宅 リノベーション
構造規模:木造 2階建て
延床面積:149.31㎡(約45.2坪)
施工会社:株式会社田中建設
■性能向上
断熱性:無断熱 → 断熱等級5へ改善
耐震性:Iw値0.3 → Iw値1.1へ改善
■仕上材料
【外部】
屋根:日本瓦葺き
外壁:杉板・珪藻土塗り
【内部】
床:杉フローリング
壁:珪藻土塗り
天井:杉板張り
■コメント
先代より引き継いだ築48年の生家をリノベーションし、終の棲家として住み継ぐ計画です。愛着ある生家の面影を残しつつ、現代で求められる機能性や快適性、安全性を備えた住まいを目指して改修に取り組みました。
建築主の想い入れが特に強かったのは、2間続きの和室や縁側です。その象徴的な要素である雪見障子や欄間・竿縁天井は再利用し、かつての情緒を感じられる意匠としつつ、コストダウンを図りました。
昔ながらの和室は襖の開閉により閉じたり、繋げたりできる良さがあります。その可変性を更に引き出すべく、独立していたダイニングを拡張して和室と接続しました。新しく設けた障子を開け放すと縁側からダイニングまで一直線に繋がり、開放的な大部屋としての利用も可能となります。また、行き止まりだった縁側の奥は、ウォークインクロゼットを介して主寝室へ接続し、家全体を回遊できる動線を確保しました。
外観は、離れとして建っていた茶室(今回工事で取り壊し)のイメージを継承し、杉板と黄土色の塗り壁で仕上げました。よく手入れされた旧家の庭に良く映え、古くからある街並みに溶け込みます。
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